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(最終更新:2022年08月26日)
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HSPの感受性の強さはトラウマ(PTSD)に関係する?主な症状と治し方を解説

過去のつらい出来事や、ニュースで見た悲しい事件などを突然思い出し、涙が出たりつらいと感じたりする人がいます。 中でも、HSPの方には感受性の強さから人よりも精神的なショックが大きい人もいるでしょう。 今回は、トラウマの原因と症状、つらいトラウマを和らげるための方法をご紹介します。

トラウマ(PTSD)とHSPの関係

HSPの方には、繊細で感受性が強い人が多いため、トラウマに悩む人も少なくありません。

トラウマは一過性な場合と長期間続く場合があります。

トラウマ症状が長期間続いている場合には「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の可能性もあるので注意が必要です。

HSPの方でトラウマ症状に悩みのあるときは、専門医への受診を検討してみてくださいね。

トラウマとは

トラウマとは、精神的なショックを受けた際に生じる心の傷を指す言葉です。

HSPの人に限らず、自分では対処しきれないほどのつらい出来事を経験することで、誰しもトラウマを抱える可能性はあります。

トラウマが一過性の場合は、症状が時間の経過によって少しずつ改善されます。

しかし、中には時間が経っても心身の苦痛が軽減されず、長期間悩まされることがあります。

長期間続いているトラウマのことを「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」といいます。

PTSDの場合は日常生活に制限が出る場合も多いため注意が必要です。

症状が4週間以上続いている方や日常生活に支障をきたしているときは、専門医へ相談してみてください。

HSPがトラウマに悩む背景

HSPの特性がトラウマの原因になっている場合があります。

例えば、

  • 些細なことにも大きな反応をすることを面白がられ友人からいじめられる
  • 共感力の高さゆえに親や学校の先生にさえも気を遣ってしまう

などが挙げられます。

このような過去のつらい出来事から、過剰に周囲に同調する、自分の意見が言えないなど悩みを持つ人も少なくないです。

トラウマはHSPの方と関係性が強いといえます。

HSPがトラウマ(PTSD)を抱える理由

HSPの方がトラウマを抱える理由には、特に下記のHSPの特徴が挙げられます。

  • 感受性が強い
  • 共感力が高い

トラウマはHSPの方だけが悩みを抱えるものではありません。

しかし、HSPの繊細な特性から人よりも精神的なショックを受けやすいといえるでしょう。

HSPの特徴と一緒に、トラウマを抱える理由をそれぞれ見ていきましょう。

HSPの特徴①感受性が強い

感受性の強さは、HSPの方の特徴のひとつです。

感受性が強いことで、人よりも精神的なショックが大きくなりトラウマを抱える原因となる場合があります。

HSPの特徴②共感力が高い

HSPの方には共感力の高い人が多いです。

そのため、災害や戦争などのニュースを見ることがつらかったりまるで自分が体験しているような気持ちになったりする人もいるでしょう。

他にも大切な人を失ったときには、周囲の喪失感にも共感しやすくなります。

そのため、心の傷はより大きくなると考えられます。

【非HSPも必見】トラウマ(PTSD)の原因と症状

ここまでHSPとトラウマの関係性について解説しました。

トラウマの原因には、精神的なものだけでなく身体的なものもあります。

HSPの方に限らず、誰もがトラウマの原因となる出来事は起こる可能性があるものです。

トラウマの原因やきっかけ、そしてトラウマの症状4つを解説します。

1.トラウマ(PTSD)の原因

トラウマの原因やきっかけは人によりさまざまです。一般的な原因は下記の通りです。

  • 事故や事件による被害
  • 自然災害の被害
  • 虐待やDV
  • 性的虐待・被害
  • いじめ
  • 喪失体験

例えば、HSPの特性ゆえに学校生活に馴染めず、クラスメイトからいじめられていたことも原因として考えられます。

過去の人間関係でのつらい体験が現在の人間関係の構築に影響を与えることがあるのです。

HSPはいじめの対象になりやすい?理由と対処法を解説します

2.トラウマ(PTSD)の症状

トラウマの症状には

  • 突然フラッシュバックする
  • 緊張状態が高まる

などの症状があります。

PTSDの場合は、日常生活に支障をきたすだけでなくトラウマがきっかけでうつ状態やひきこもりになってしまう人もいます。

4つのトラウマの症状を見ながら、自分に当てはまるものがないかチェックしていきましょう。

トラウマの症状は決して一人で抱え込まず、まずは周囲の人へ相談することが大切です。

①つらい記憶がフラッシュバックする

ふとした時に、事故や学生時代のいじめなどを思い出し、当時のつらい体験を再体験するような感覚になるのはトラウマを抱えている人にみられる症状のひとつです。

フラッシュバックすると当時の状況を鮮明に思い出すことになります。

つまり、つらい体験を何度も経験している状態になるのです。

自分では、過去のことだと認識できていたり忘れたつもりでいたりしても、意図せず思い出し恐怖や怒りを感じる場合もあるので注意が必要です。

フラッシュバックすることにはきっかけがないことが多いです。

そのため、周囲からは突然取り乱し、感情が不安定になったかのように見られやすいという特徴があります。

②警戒心が強い・過敏になる

トラウマを抱えている人は、日常生活で常に警戒心が強く緊張状態が続いていることも少なくありません。

HSPの方はもともと繊細で物音や環境の変化に敏感という特徴がありますが、トラウマ症状として過敏になることも挙げられます。

  • イライラすることが増える
  • 睡眠不足
  • リラックスできない
  • 小さな物音にも敏感

トラウマがあったり、PTSDの方は神経をすり減らしながら常に過ごしています。

そのため、イライラすることが増えたり、ゆっくり休められなかったりするなどの状態が続くのです。

③日常生活に制限が出る

トラウマを思い出す行動を避けるうちに日常生活に支障が出るのもトラウマの症状です。

日常生活の中にはつらい体験を思い出すきっかけが多く隠れています。

普段の生活で記憶を何度も思い出すうちにきっかけを無意識に遠ざける行動がみられます。

具体的には、事件や事故の起きた時間帯に外に出ることを避けたり、現場と似たような広場には足を運ばなくなったりするなどです。

無意識に行動を制限することは、日常生活だけでなく社会生活が送れなくなる危険性もあるといえます。

④感情が希薄になる

HSPでトラウマに悩む方やPTSD患者の中には、感情や感覚が麻痺する人がいます。

周囲の優しさや家族や恋人、友人からの愛情を感じられずに孤独になるケースも少なくありません。

もし、自分の身の回りでトラウマ体験に悩む人で感情が希薄になっている様子が見られたときには、専門医へ相談することを提案してあげてください。

トラウマ(PTSD)の治し方

最後にトラウマの克服、PTSDの治し方を3つご紹介します。

  • 専門家指導の下、治療に専念する
  • つらい体験を人に話す
  • 瞑想を取り入れる

トラウマを克服したい、PTSDを治したいと考えているHSPの方もいるかと思います。

トラウマやPTSDを乗り越えるには時間が必要な場合も多いです。

焦らずにゆっくりと乗り越えていくことを大切にしてください。

1.専門家指導のもと治療に専念する

PTSD治療で最も効果的なのは信頼できる専門医と一緒に治療を行うことです。

トラウマに感じるほどのつらい体験には認知行動療法という治療法が一般的です。

過去の体験を先生に話し、一緒に感情や事実を整理していきましょう。

そうすることで、気持ちの整理もつけやすくなります。

PTSD患者の中にはうつ病や不安障害を併発しているケースもあります。

この場合には、抗うつ薬も有効です。

まずは、一人で悩まずに専門医へ受診してみることをおすすめします。

2.つらい体験を人に話す

過去のつらい体験を整理するには、人に話すことが非常に有効です。

体験や自分の感情を人に話すことで、トラウマを「過去の出来事」と捉えやすくなります。

トラウマ体験を話す相手には、「自分と似た境遇の人」を選ぶこともおすすめです。

例えば、

  • 交通事故の被害者遺族同士で語り合える自助グループへの参加
  • 同じ境遇の方が集まるコミュニティへ所属する

などが方法として挙げられます。

話したり情報を共有したりすることはトラウマの克服になります。

これらを試してみることで、回復のきっかけを見つけることにつながるでしょう。

3.瞑想を取り入れる

トラウマに悩むHSPの方は、ぜひ瞑想を取り入れてみてください。

瞑想には、マインドフルネス瞑想やジャーナリングなどがあります。

これらを取り入れることで、自分自身の今に意識が集中しやすくなります。

トラウマ体験を考える時間を減らしていくことも、瞑想は有効な手段の一つです。

瞑想をするときはゆっくりと呼吸することに集中してみてください。

まとめ|トラウマに悩むHSPはまず人に話してみよう

今回は、トラウマに悩むHSPの方へ向けてトラウマの原因と主な症状、治し方について解説しました。

トラウマ症状は放置していると、症状がさらに重くなり長期化します。

ひいてはPTSDと診断される場合もあります。

つらい体験は、話すことができずに一人で抱えてしまうことも少なくないです。

そのため、信頼できる周囲の人や専門医に話すようにするようにしましょう。

これはトラウマを克服する上で非常に大切な時間です。

過去のつらい体験が、今の自分を苦しめていると感じているHSPの方はまず経験や感情を整理するように、人に話してみることから始めてみてくださいね。

苦しい時間が少しずつ減り、生きづらさを感じずに日々過ごしていけるようになることを心から願っています。

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