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(最終更新:2022年11月21日)
看護師に向いてないとHSPが感じる理由|仕事がつらいとき試してほしい5つのことという記事のアイキャッチ画像です

HSPの看護師が強みを活かして働くための全知識

看護師はHSPに向いてないといわれる職業のひとつです。 ストレスの多い仕事ですが、HSPの特性をうまく活かしている看護師もたくさんいます。 今回は、HSPの方が看護師に向いてないと感じる理由と、つらいと感じたときの対処法について解説していきます。

HSP気質を活かして活躍する看護師も多い

HSPの方にとって看護師が向いてないと感じる理由や働きづらい職場について解説してきました。

しかしHSPであっても、看護師としてHSPの気質を活かし活躍することができます。

1.患者さんの変化にいち早く気づく

HSPは、変化を敏感に察知することができます。

異常に気づけなければ治療はできないため、「いつもとの違い」に気づけることは看護師にとって重要な能力です。

また、同僚の変化にも気づけるため、業務量の調整や体調の変化を気遣うこともできます。

医療現場は、様々な職種がチームとして能力を発揮しなければなりません。

チームの中で、HSP看護師はチームのバランサーとしても活躍できます。

2.危機管理能力が高い

観察力や洞察力が高いHSP看護師は、危機管理能力も高いといわれています。

HSPの方は、1つのことから多くの可能性を考え、危険な状況を想定するのが得意です。

患者さんが転ぶ・急変する可能性などを考える危機管理という場面において、HSP看護師の方は、人一倍活躍することができるでしょう。

3.共感力が教育に活かせる

教えることを得意とするHSP看護師の方も少なくありません。

共感力を活かすことで、今ある教育の問題を補うことができます。

たとえば、相手が理解できてないことに気づき共感できるため、より伝わりやすい方法を選択することも可能です。

自分がされて嫌だった教育に対しても、指導される相手の立場で考えることができます。

HSP看護師は、悪い教育を繰り返さないようにすることもできるでしょう。

仕事がつらいHSP看護師に試してほしい対処法

自分次第でHSPの能力を活かせるとはいえ、向いてないと感じやすい仕事であることに変わりはありません。

ここからは、看護師が仕事がつらいと感じるときに、試してほしい対処法を5つ紹介します。

  • 十分な休息をとる
  • 自分を責めない
  • 優先順位を決める
  • 仕事を1人で抱え込まない
  • 1人時間を充実させる

1.十分な休息をとる

つらいと感じたときは、心も体も疲れ切っている可能性があります。

最優先にするべきことは十分な休息をとることです。

しかし、看護師は残業も多く夜勤もあるため、十分な休息をとることが難しい場合もあるでしょう。

十分な休息を取れない場合、睡眠の質がとても大切になります。

  • 寝室に遮光カーテンを使う
  • 気に入った肌触りの毛布やシーツを使う
  • アロマオイルを使う
  • 寝る直前までスマホやテレビを見ない
  • 入浴はシャワーではなく浴槽に浸かる

以上のような工夫で睡眠の質を上げると、短い時間でもうまく休息をとることができます。

2.自分を責めない

HSPの看護師は、責任感が強い分、自分を責めてしまうことも多いでしょう。

反省は必要ですが、自分を責める必要はありません。

自分を責めるのではなく、次に活かせるように対策を考えてみましょう。

3.優先順位を決める

HSP看護師は、優先順位を決めて働くことを意識してみてください。

スケジュールを組み立てることで、マルチタスクを上手くこなすことができます。

たとえば、「処置は最優先だから10時までに終わらせる」と具体的にするのが良いでしょう。

またプライベートでは、自分を優先する日を決めておくのもおすすめです。

4.仕事を1人で抱え込まない

人に頼ることは難しいものです。

しかし、仕事を1人で抱え込むことは自分を追い詰めることにもつながります。

結果、誰かに助けてもらわなければならない状況になることもあるでしょう。

観察力の高いHSP看護師だからこそ、仕事を頼めるタイミングを見極められるはずです。

5.1人時間を充実させる

1人の時間が絶対に必要というHSPの方も少なくありません。

疲れを感じたときは、

  • 好きな本や漫画を読む
  • 温泉や岩盤浴に行く
  • 散歩に行く

など、1人でも楽しめる時間を作ってリフレッシュをしましょう。

HSPにおすすめしたい疲れの取り方5つ|疲れが溜まりやすい理由を解説

HSP気質を活かして看護師が働く方法3選

看護師が、HSP気質を活かして働く方法には、以下の3つがあります。

  • HSPについて理解を深める
  • 自分と向き合う時間を増やす
  • 働きやすい職場へ転職する

1.HSPについて理解を深める

貢献できることに喜びを感じるHSP看護師の方は多いです。

HSPが得意なことを知ることで、仕事を通し貢献することができ、自分の自信になります。

看護師は自分に自信がつくと、今の環境でも働きやすさを感じられるでしょう。

2.自分と向き合う時間を増やす

HSPの自分を理解するためには、まず自分と向き合う必要があります。

①ストレスの要因を見つける

自分にとってのストレスの要因を知ることはとても大切です。

ストレスの要因を知ることで、離れたり対処したりすることができます。

②得意なこと苦手なことを整理する

自分を客観的に見ると、新たな能力に気づけるという利点があります。

看護師は、意外と自分の得意なことや苦手なことを理解できていないことも多いです。

一度書き出して整理してみるのも良いですね。

③感謝されたことを思い出す

感受性豊かなHSPの方にとって、人からの感謝は自信になります。

看護師は責任が重い分、感謝してもらえる機会も多いのではないでしょうか。

仕事がつらいと感じたときは、小さなことでも良いので感謝されたことを思い出してみてください。

3.働きやすい職場へ転職する

自分がいくら頑張ったとしても、合わない職場はあります。

職場が合わないと感じたら、無理にHSP気質を活かすのではなく、活かせる職場へ転職するのもひとつの方法です。

看護師が働きやすい職場を5つ紹介します。

①病院

病院には、急性期・慢性期・リハビリ病院などがあります。

それぞれ特徴が違うため、自分の得意なことを発揮しやすい分野を選ぶことが大切です。

②クリニック

クリニックは総合病院に比べて人間関係が少ない職場です。

自分に合う職場が見つかればとても働きやすく、医師の補助が多い分、HSPの能力を発揮しやすいという特徴もあります。

しかし、人間関係が少ない分、苦手な人がいると長時間苦手な人と関わらなければならないというデメリットもあります。

③訪問看護

訪問看護は、時間の制限はありますが自分のペースで仕事に集中することができます。

そのため、1人で仕事ができる点では、責任感が強いHSPの特性を発揮できる環境ともいえるでしょう。

④通所系サービス・地域密着型サービス

デイサービスやグループホームなどは、人の入れ替わりが少なく、業務量も病棟に比べれば限定されています。

また、体調が変化しやすい方も多いため、変化に気づくという能力も発揮しやすい仕事といえるでしょう。

⑤専門学校や大学

HSPの方は教えることも得意なため、教員として能力を発揮することもできます。

学校によって条件は変わりますが、数年の看護師経験があれば採用してくれる学校も多いです。

看護師は、指定教員養成機関で学ぶことで、養護教諭になることも可能です。

看護師に仕事に向いてないとHSPが感じる5つの理由

看護師に向いてないと、HSPの方が感じる理由には

  • 仕事内容の責任が重い
  • 職業柄マルチタスクになりやすい
  • 仕事を頼みづらい
  • 周囲に気を使いすぎて疲れる
  • 自分のペースで仕事ができない

以上の5つが挙げられます。

1.仕事内容の責任が重い

HSPの看護師は、小さなミスであっても責任を感じやすいです。

そのため、「向いてない」と考える傾向にあります。

看護師は命を預かる責任の重い仕事です。

命を預かる点は医療職全般にいえることです。

しかし、直接患者さんに関わる分、看護師は他の医療職と比べ責任を感じやすい仕事といえます。

特にHSPの方は、物事を深く考える傾向があります。

そのため、自分の行動が命に直結することや、ミスをしたときの責任の重さに耐えきれなくなってしまうのです。

2.職業柄マルチタスクになりやすい

人より思考が深い分、仕事に時間が掛かってしまうことも、HSPはマルチタスクが苦手といわれる要因のひとつです。

たとえば、急性期病棟では、一般的に日勤で1人あたり7〜10人の患者さんを受け持ち、点滴・バイタル測定・清潔介助などの業務を同時進行しなければなりません。

さらに入院などの突発的なイベントも加わるため、看護師は常にマルチタスクを抱えているといえます。

HSPがマルチタスクが苦手な理由とは?対処法やおすすめの仕事を紹介

3.仕事を頼みづらい

HSPの方は、人の顔色の変化や言葉の裏などを考えるため、仕事を頼みづらくなることがあります。

観察力が高く、他の看護師が感じる忙しさを読み取り「迷惑をかけられない」と考えてしまうこともあるでしょう。

自分がいくら大変であっても仕事を頼めなくなってしまうのです。

仕事が頼めない状態が続くと、負担を独りで抱え込み、うまく仕事ができない自分を責めてしまいます。

最悪の場合、体調を崩すまで自らを追い込んでしまうこともあるでしょう。

4.周囲に気を使いすぎて疲れる

HSP看護師は、同僚にも患者さんにも、気を使いすぎて疲れてしまうことも多いです。

周囲の変化に敏感なHSP看護師は、誰よりも早く変化に気づくことができます。

そのため人よりも気を使う機会が多くあるともいえます。

さらに、看護師は患者さんのメンタルケアも日常的に行わなければなりません。

5.自分のペースで仕事ができない

HSP看護師は、集中力が高い方も多いです。

集中力の高さは長所である反面、自分のペースで仕事ができないことをストレスに感じるという短所もあります。

看護師は、

  • 緊急入院や突発的な検査
  • ナースコールで仕事が中断される

など、自分のペースで仕事ができないことも多いです。

自分のペースで働きたいと思っているHSP看護師の方は、ひとつの業務に集中できる職場を検討するのもおすすめです。

たとえば、ワクチン接種や献血センター・健診センターなどは能力を発揮しやすいかもしれません。

HSP看護師にとって働きづらい職場の特徴

HSP看護師が「働きづらい」と感じる職場の特徴は、主に以下の4つが挙げられます。

  • コミュニケーションが多い
  • 患者さんの入れ替わりが激しい
  • 指導内容に差がある
  • 残業が多い

1.コミュニケーションが多い

感情労働が多い職場は、働きづらさを感じることが多いでしょう。

感情労働とは、身体を使う肉体労働や頭を使う頭脳労働と区別するために生まれた言葉です。

つまり、自分の感情をコントロールして、その場に合わせた適切な言葉や態度を要求される仕事のことをいいます。

看護師の他にも接客業も感情労働のひとつです。

看護師は、感情を常に切り替えながら働いています。

そのため、コミュニケーションが多くなると、感情を切り替える場面がより多くなります。

コミュニケーションが好きなHSPの方は多いです。

しかし、常に命に関わっている看護師は、感情の振り幅が大きく、関わる人が多くなるほど感情の切り替えにより精神的な負担が増えてしまいます。

2.患者さんの入れ替わりが激しい

HSP看護師の方にとって、新たな患者さんと関係を築き、病状を把握するという「刺激と反応の繰り返し」は、思った以上に重労働です。

特に、急性期病棟のような患者さんの入れ替わりが激しい環境は、HSP看護師にとって、疲れやすく働きづらさを感じやすい職場といえるでしょう。

一方、慢性期病棟や高齢者施設は、人の入れ替わりや病状の変化が少ないため、HSP看護師の方にとって負担が少ない職場です。

3.指導内容に差がある

HSPの方に限ったことではありませんが、「言われた通りにやったのに怒られた」という理不尽な体験をした人も多いでしょう。

多くの病院はプリセプター制度を導入していますが、プリセプターに対し教育方針を共有できていないことが多く、指導に差が出てしまうことがあります。

また、プリセプターと新人の勤務が合わず、別の看護師が指導を任される場合もあります。

別の看護師が任されても、プリセプターと教育方針を共有しておらず、新人を混乱させるという事例もよくあります。

4.残業が多い

看護師は、業務量が多く残業になりやすい仕事です。

さらにHSPの方はマルチタスクが苦手なため、より残業になりやすい傾向にあります。

残業が多ければ、肉体的にも精神的にも疲労はたまり、働きづらいと感じてしまいます。

特に人員不足の職場は、他の病院に比べ業務量が多いため、より働きづらさを感じやすいでしょう。

まとめ|HSP看護師には強みを活かせる道がある

HSPの方はストレスを抱えやすいため、働きづらさを感じる人も多いです。

そのため、看護師になれても「向いてない」と感じ辞めてしまう人も少なくありません。

しかし、HSP看護師だからこそ発揮できる能力はたくさんあり、看護師として働ける道も今は多種多様です。

自分の中のたくさんの可能性を知って、自分の合った場所で強みを発揮していけることを願っています。

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