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(最終更新:2022年08月26日)
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人嫌いのHSP必見!HSPが人嫌いになる理由と治し方を解説します

5人に1人はHSPと言われる時代。近年は日本でも多くの著名人がHSPを公表するようになり、HSPが知られるようになりました。HSPの言葉をよく聞くようになったからこそ「人嫌いな自分はHSPでは……?」と思われている人もいるのではないでしょうか。 「人嫌いの自分を治したい」「まずはHSPかどうか知りたい」今回はこのようなお悩みをお持ちの方に向けて、HSPの人が人嫌いになる理由や具体的な治し方を紹介します。この記事を読んでいただければ、そもそもHSPとは何かやHSPの特徴・あるあるまで理解できます。

人嫌いになりやすい「HSP」とは?

人嫌いになりやすい「HSP」とは、Highly Sensitive Personの略語。日本語に訳すと、繊細・感受性が豊か・敏感などの特徴を持った人を指します。

またHSPは、1996年にアメリカの心理学者エイレン・N・アーロン博士によって提唱されました。

HSPの人は以下の特徴を多く持っていることが多いです。

  • 身の回りの変化に気づきやすい
  • 些細な仕草・言動から相手の意図を読み取りやすい
  • 物事に深く感動できる
  • 周りからは気にしすぎ、考えすぎとよく言われる
  • 騒音や強い光が苦手
  • 団体行動が苦手

今回の記事で紹介する「人嫌い」である点も、HSPの人によく当てはまる特徴です。

参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) の教科書 (シリーズ こころの教科書)

HSPの特徴・あるあるを4つ紹介

今回紹介する4つの特徴・あるあるは、HSPの人に当てはまる気質のアルファベットを組み合わせた「DOES」から紹介します。

DOESは、HSPの提唱者エイレン・N・アーロン博士が提唱しました。

自分がHSPか知りたい場合は、まずはDOSEから確認してみましょう。

参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) の教科書 (シリーズ こころの教科書)

1. 深く処理する(Depth of processing)

HSPの特徴・あるあるのひとつ目は、深く処理することです。

HSPの「深く考えるサイン」には、

  • 深い質問をする
  • あれこれ可能性を考えてなかなか決断できない
  • 行動を起こすのに時間がかかる
  • 物事を深くとらえたり考えたりしてしまう

などがあります。

またHSPの人の中には、生きるとは何か?人生とは何か?命とは何か?など、精神的に深い意味を自分でじっくりと考えることも。

自分の中で深く納得するまで考えようとするため、普段からひとつのことを掘り下げたり、細かく知ろうとリサーチしたりします。

2.過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)

過剰に刺激を受けやすいのも、HSPの特徴。

HSPで過剰に刺激を受けやすい人は、

  • 大きな音にダメージを受けやすい
  • 暑さ・寒さの変化に弱い
  • 自分に合わない服装や、濡れたりチクチクする服が苦手
  • サプライズを受けるのが苦手
  • 痛みに敏感
  • 人に披露する場面では緊張しやすい

などの感性が強いです。

3. 感情の反応が強く、共感力が高い(being both Emotionally reactive and having high Empathy in particular)

HSPの人は物事に対しての感情の反応が強く、さらに共感力も高いです。

そのため、自分のことではないのに、まるで自分に起こったかのように反応してしまう特徴があります。

例えば、友人の悩み事に相談に乗っていると、あたかも自分まで同じ経験をしたり同じ傷を抱えたりしているように苦痛や不安な感情を抱きます。

そのため、映画やドラマで感情移入する人が多く、フィクションだと割り切っていても最後まで観れないこともよくあります。

4. 些細な刺激を察知する(being aware of Subtle Stimuli)

HSPの特徴として、些細な刺激を察知することが挙げられます。

些細な刺激とは、

  • 小さな音
  • かすかな匂い
  • 人や場所の外見上の小さな変化
  • 声のトーン
  • 視線
  • あざ笑い
  • 小さな励まし

などを指します。

些細な変化や刺激に敏感に気づけるHSPの人は、大きなストレスや悩みを抱えて落ち込み気味になると、その症状が倍になってしまうこともよくあります。

HSPの人が人嫌いになる理由とは?

HSPの人が人嫌いになる理由は、いくつか挙げられます。

ここからは今までお伝えしたHSPの特徴・あるあるを踏まえて、なぜHSPの人は人嫌いになりやすいのかの理由を4つ解説します。

原因を知ることで、人嫌いが治る可能性があります。

1. 相手が何を考えているのか常に気になってしまう

HSPの人は、HSPでない人に比べて、必要以上に相手の思考や反応を気にしてしまう傾向があります。

相手の些細な変化に敏感な面があるため、少しでも相手に不快な表情や態度が見えると、不安な気持ちになってしまうのです。

そして

「私は何か悪いことしてしまったかな?」「何が原因で不機嫌になってしまったかな?」

など自分を責めてしまいます。

また、相手が何も気にしていなかったり、実際は不機嫌でなかったりしても、思い込んで不安な気持ちになるのもHSPの特徴です。

そして、

「人と関わると人を不機嫌にさせてしまう」「人が不幸になるなら、関わらない方がいい」

とネガティブに考え、人嫌いになってしまいます。

2. 異性の方が居心地がいいと感じ、妬みや嫉妬を買いやすい

HSPの人は、男女問わず同性が多い環境に居心地の悪さを感じる傾向があります。

HSPの人の中には同性よりも異性の方が話しやすく、心を開きやすいと思っている人が多いからです。

しかし、恋愛感情はなく居心地がいいから異性と関わっているだけなのに「女好き・男好き」と言われ、周りから妬みや嫉妬を買いやすい面もあります。

HSPの人はこのような周りの言動で人間関係に嫌気が差してしまいます。

それで人間関係の居心地のよさを失って、人嫌いになってしまう人が多いのです。

3. 人と比べて落ち込みやすい

人と比べて落ち込みやすいのも、HSPの人が人嫌いになる理由のひとつです。

HSPの人は、相手の細かな面まで気づけるからこそ、相手と自分の違いも明確に見えてしまいます。

とくに、今まで落ち込むことが多かった人や自分を否定する時間が長かった人ほど、人と比べて自分に足りない面が気になってしまうのです。

そして

「人と過ごすと自分が情けなく感じる……」「人と過ごして落ち込むくらいなら、人と関わりたくない」

と思い、人嫌いになるHSPの人が多くいます。

4. 嫌いな人のことばかり考えてしまう

HSPの人は嫌いな人のことばかり考えてしまう傾向があるため、人嫌いになりやすいです。

HSPの人は嫌いな人のことを考えるよりも、楽しいことを考えた方がいいことはわかっているのに、頭から離れなくなってしまいます。

それでも考えてしまい、そんな自分が嫌になり、なぜなのか知りたくなって余計に考え込んでしまう。

どんどんと負のループに陥ってしまうのです。

嫌いな人のことばかり考えてしまうのは、HSPの特徴にある0か100かはっきりさせたい性格から来ています。

自分の中でその人のことが好きか嫌いか、理由までハッキリさせないとスッキリしないからです。

そのため、常に人のことを考えて疲れを感じ、人嫌いにつながります。

HSPで人嫌いの人は病院に行くべき?治し方とは?

ここからは、HSPで人嫌いの人は病院に行くべきか、人嫌いの具体的な治し方はあるのかを解説します。

一口にHSPと言っても人によって症状や悩みはさまざまなため、自分に合った方法で治していきましょう。

HSPで人嫌いの人は病院に行くべきか

HSPは病気ではなく、個性のため基本的には病院に行く必要はありません。

しかし、日常生活が困難に感じるほど、人嫌いでストレスを感じてしまったり、うつ病の症状が出てしまったりした場合は、早めに心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

参考:【公式】東京横浜TMSクリニック®︎【精神科医が解説】HSPに磁気によるTMS治療は効果あり?

HSPで人嫌いの人の治し方

HSPで人嫌いの場合、まずは病院に行かなくても自分で治せる方法はいくつかあります。

自分のできる範囲で、少しずつ日常生活を改善してみましょう。

1. 自分が楽だと思うペースを保つ

HSPの人の人嫌いを治すには、自分が楽だと思うペースを保つことが大切です。

自分が楽だと思うペースとは、「可能な限り自分が調整できる範囲の中で過ごすこと」です。

食べたい時に好きなものを食べれて、トイレに行きたい時にトイレに行ける、そんな感覚を大事に過ごしてください。

このように聞くと、わがままに過ごしているように聞こえます。

しかし、わがままとは無理なことでも自分のしたいように過ごすことです。

そしてこれはあくまで、周りを振り回し自分本意に過ごす場合です。

しかし、自分の感覚や好みに耳を澄ませて、心地いいと思う過ごし方を実践することは「自分らしく生きること」につながります。

自分の心地いいと思う感覚をないがしろにしてしまうと、どんどん自分の感覚は鈍くなります。

最後には、何が好きで心地いいのかわからなくなり、人に振り回される人生になってしまうのです。

そうならないためにも、まずは「自分が楽だと思うペース」を見つけましょう。

そして、自分の感覚に従って生きてみてくださいね。

2. 自分の得意なことやできることを挙げてみる

自分の得意なことやできることを挙げてみると、人嫌いのHSPの特徴が改善される可能性があります。

得意なこと・できることがない人なんてこの世にいません。

私達人間はついつい優劣を気にして、人より劣っていると感じると「何もできない」と落ち込んでしまいます。

しかし、人と比べなければできることはたくさんあります。

自分の得意なこと・できることがわかれば、向いている仕事や環境が明確になります。

それが、今の生活を見直すきっかけとなるでしょう。

3. 「2:6:2の法則」で人付き合いを対処する

人付き合いに当てはまる「2:6:2」の法則をご存知でしょうか。

世の中の2割はあなたのことが好きな人、6割はあなたのことを普通と思う・何も思っていない人、残りの2割はあなたのことが嫌いな人でできている法則です。

この通り、どれだけ頑張って相手に合わせても合わない人はいます。

今嫌いな人・苦手な人がいる場合でも、自然なこと。どうか自分を責めないであげてください。

あなたの周りに嫌いな人がいてもいいし、苦手な人がいても大丈夫。

嫌いな人・苦手な人がいるのなら、可能な限りサクッと離れてみてください。

合わない人がいて当たり前と思って、人付き合いに対処しましょう。

4. 嫌い・苦手・エナジーバンパイアと思う人とは距離を置く

HSPで人嫌いの人には、何より嫌い・苦手と思う人とは距離を置くことが大切です。

とくに、相手からエネルギーを吸い取って、自分が元気になる「エナジーバンパイア」と呼ばれる人とは、距離を置くようにしましょう。

HSPの人がエナジーバンパイアの人と接すると

「この人と会うと疲れが出やすい」「思いつくことはとくにないけど、イライラする」

などの症状が出ます。

また、

  • 依存心が強い人
  • かまってちゃん
  • 愚痴が多い人
  • 悲観的に物事をとらえる人

も、エナジーバンパイアの可能性が高いです。

相手と自分の距離に繊細になりやすいHSPの人は、自分では大丈夫と思っていても、自然と相手からの影響を受けやすいものです。

嫌いな人・苦手な人・エナジーバンパイアと思う人とはなるべく距離を置きましょう。

ひいてはそれが、自分を守ることに繋がります。

HSPで人嫌いでも自分を責めないで

協調性に重きが置かれた日本では、

「みんなと仲良くしなくてはいけない」「嫌いな人でも受け入れていきましょう」

という考え方が根付いています。

しかし、どんな人でも、嫌いな人、嫌いとまではいかなくても苦手だと思う人はいます。

私達人間は一人ひとり異なるため、合う・合わないがあるのは当たり前です。

人に合わせる必要はありません。

人とうまくいかないのは、あなたのせいではありません。

HSPで人嫌いで悩んでいる人は、今回ご紹介した対処法をぜひ実践してみてください。

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