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(最終更新:2022年08月17日)

HSPはいじめの対象になりやすい?理由と対処法を解説します

立場の弱い者に精神的、物理的に攻撃することをいじめるといいます。 文部科学省が、児童向けにいじめを定義していますが、時代背景や社会の変化により、現在いじめ問題は、子どもだけではなく大人にも広がっています。 そして、時にHSPにもキバを向けることがあり、多くのHSPの方がいじめに悩んでいるのではないでしょうか。 特にHSPは「繊細さん」と呼ばれるほど、敏感な感受性の持ち主で、いじめに遭いやすいかもしれません。 しかし、それはあくまで、特性上の話であり、必ずしもそうではありません。 本記事では、HSPがいじめの対象になりやすい理由を解説しています。 あわせて、対応策も紹介していますので、もしHSPのいじめについて、悩まれてる方がいたら、最後までお読みください。

HSPがいじめに遭いやすい7つの理由

感受性が非常に強く敏感な気質を持ったHSPは特性上、他人軸で動いてしまいがちです。

例えば「自分の気持ちを抑えてでも、相手を優先してしまう」という傾向です。

そのような優しさから、HSPは他人からいじめにあっている感覚に陥りやすいと言われています。

さて、ほかにHSPがいじめに遭いやすい具体的な理由は、どんな内容でしょうか。

以下が考えられますので、解説していきます。

  • 相手に依存しやすい心理があるから
  • 相手の欲を満たすような反応がしやすいから
  • 刺激に敏感で反応が大きいから
  • 嫌なことを我慢して受け入れる傾向にあるから
  • 集団行動が苦手だから
  • 周囲からの理解を得られにくいから
  • 一人でいることが多いから

相手に依存しやすい心理があるから

依存とは、他人に頼ること・寄りかかること・それがなくては生きていけない状態になることを指します。

HSPは、周囲の人の感情を読み取りペースを合わせることが多いため、自分を持たずに他人に依存してしまいがちです。

依存すると他人軸で動いてしまうため、振り回されることが多々ありますので、他人の行動や言葉に傷つきやすくなります。

相手の欲を満たすような反応をしやすいから

人は誰でも、多かれ少なかれ支配欲を持っているものです。

支配欲とは、相手よりも優位な位置にいたいという心理のことで、つまりはマウントを取るということですが、支配欲は誰もが持つ正常な心理です。

HSPは、共感性が強く相手のペースにあわせる特性を持っているため、知らずに相手の欲求を叶えるような立ち振る舞いをしているかもしれません。

相手にマウントを取られるということは、いじめに遭いやすいと言えます。

刺激に敏感で、反応が大きいから

いじめ行為のひとつに相手をからかう・小馬鹿にする行為がありますが、たいがいの加害者に、いじめる理由を聞くと「反応が面白いから」という答えが返ってきます。

HSPは、刺激に敏感な特徴がありますので、もしかしたら人よりオーバーリアクションを取っているかもしれません。

当の本人は真剣ですが、笑われることは、大変つらいことですよね。

反応が大きいという点も、状況によっていじめていると捉えられます。

嫌なことを我慢して受け入れる傾向にあるから

HSPは、自己肯定感が低いと言う特徴がありますので、他人が言うことが正しいと思ってしまうところがあります。

ですので、あなたは「これお願いしていい?」「あれやっといてよ」など自分に不利益なことも断れません。

自己肯定感が低いため相手にペースを握られてしまい、結果自分がつらくなるでしょう。

我慢して受け入れることは、双方にとっていい影響にならず、いじめを誘う結果になってしまいます。

集団行動が苦手だから

周りを気にするがあまり、気疲れを起こしやすかったり、気にしやすい特徴があるHSPは、集団行動が苦手です。

自然と集団行動から避けてしまう傾向があるため、気になる人も中にはいるでしょう。

集団行動を避けていれば、日本は特に人と違う=してはいけないという風土があり、いじめに遭いやすいかもしれません。

周囲からの理解を得られにくいから

いじめによくある特徴の一つで、 個性をバカにするという特徴があります。

人と違う個性は、目立つ場合も多く、他人が気になってしまうことがあるかもしれません。

HSP は、周囲から理解を得られにくいというところもいじめに遭いやすい理由になります。

一人でいることが多いから

気疲れを避けるために、あえて一人を好んでいるHSPがいるなら、それもいじめに遭う原因につながるかもしれません。

例えば、チームで仕事をしている中で、あなたの力を借りなければならない瞬間があったとします。

「この仕事をお願いしたい」「あの件について相談をしたい」

ですが、その場にいなかったりするとあまりいい顔をされないかもしれません。

集団生活の中で、好んで一人でいるかもしれませんが、相手にとって都合が悪く映っている場合もあります。

HSPがいじめられないようになるための5つの対処法

HSPが、いじめに遭いやすい理由を7つ紹介しましたが、もし、いじめの原因が自分にあると責めている方がいれば、ひとまず自分を責めないでください。

いじめは、確かに事象的なことが主ですが、双方の受け取り方のギャップが原因です。

例えば、同僚があなたの背中をポンと叩いたとします。

しかし人によっては、強く叩かれたと思う方もいれば、押されたと表現する方もいるでしょう。

加えてHSPは、自己否定が強いと言われていますから、マイナス的な思考によっては、より悪い受け取り方をしてしまうかもしれませんね。

これは、あなたが悪いわけでなく、双方の受け取り方が違うということです。

それでは、いじめでつらい思いをしないためにも以下、5つを意識してみて下さい。

  • 関わる人を選ぶ
  • 物理的な距離を取る
  • 自分の中の守るべき一線を持っておく
  • 相手のことをよく観察する
  • いじめる側が望む反応をしない

関わる人を選ぶ

十人十色という言葉は、ご存知でしょうか?

好み・考え方・性格は人それぞれであり、10人いれば10人の人間がいるという意味です。

言葉のとおり、価値観は人それぞれですので、無理に他人に合わせる必要はないでしょう。

あなたにも、もちろん人を選ぶ権利がありますから、関わる人を選ぶというのも手です。

物理的な距離を取る

HSPは、優しい気質の持ち主が多く、相手に共感性をもって深く考えたり、現状変化に躊躇して、動けない場合もあるかもしれません。

ですが、不快な思いが続くようであれば、相手との距離を取ってください。

攻撃の届かない場所に離れるということも回避の方法です。

自分の中の守るべき一線を持っておく

HSPは、自己肯定感が低く、相手に合わせやすい気質の持ち主ですので、どんな相手にも従順です。

ですが、勇気をもって断ることも大切ですので、あなたの中で何が最適なのか、改めて考えてみてください。

自分自身を大切にすることは、相手のためでもありますので、ひとまずはあなた自身「これ以上は無理」という一線を持ってみてください。

自分の中の守るべき一線を持っておくこともいじめへの対処になる方法です。

相手のことをよく観察する

HSPは、繊細気質で周りの空気を読みすぎる傾向がありますから、その気質を使って相手のことを観察することも手です。

すると、これまで見えてなかった部分も見えてくるかもしれません。

相手はどんな人間性で、どんな特徴でしょうか。

例えば、相手が「この業務に強いこだわりがある」「業務の特性をもっている」など、相手の素性がわかれば、求めていることや、目的が多少見えてくるはずです。

ひょっとすると、本質的な解決策が見つかるかもしれません。

いじめる側が望む反応をしない

いじめの加害者が望むことは、何でしょうか。

それは、あなたの嫌がる反応に期待しているのかもしれません。

小学生の頃「気になる異性にイジワルをしたくなること」はありませんでしたか?

もしかしますと、幼稚な心で相手は接しているのではないでしょうか。

相手は幼い子どもですので、振り回されるのは時間の無駄ですよ。

無反応で無視を続ければ、飽きて相手から離れていくでしょう。

HSPがいじめを受けたときに頼るべき場所

ここまででHSPは、いじめを受けやすい理由など、対処方法を紹介しましたが、必ずしもあなたに当てはまるわけでも、解決の確証もありません。

ですので、体調を崩したり、つらかったりすれば頼れる場所へ気軽に相談してみましょう。

以下、案内するものは国営機関で無料ですので、安心して利用してみてください。

  • 医療機関
  • 法テラス
  • 労働局
  • みんなの人権110番

医療機関

誤解があるかもしれませんが、HSPは病気ではありません。

HSPは、先天的な個性と言われていますが、うつ病と似た共通点もあるため、間違われることもあります。

ですので、判断材料として以下の症状があれば、早めに医療機関の受診をおすすめします。

  • 寝ても疲れが取れず、常に倦怠感が残っている
  • 眠れない日、または眠りの浅い日が続いている
  • ストレスを感じていて、2週間以上気分が落ち込んだまま
  • 悩み事のせいで食欲がわかない、またはどんな食事をしても美味しくない
  • 頭がぼーっとし、集中力・判断力が低下している

法テラス

法的な悩み相談や、弁護士を紹介され、法制度を教えてもらえるなど、無料でいろいろバックアップしてくれます。

労働局

都道府県労働局とは、国の行政機関の一つで厚生労働省の所管となっています。

モラハラ・セクハラ・職場のいじめなど労働者の相談に無料で乗ってくれる国の機関です。

みんなの人権110番

みんなの人権110番とは、法務省が運営している電話相談所です。

電話は法務局・地方法務局へつながり、無料で法的相談に乗ってくれます。

HSPは自分軸で生きることでいじめから抜けられる

文部科学省によりますと、いじめの定義とは「一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」とされています。
引用元:文部科学省HP内『いじめの定義変換』よりhttps://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/06/26/1400030_003.pdf

いじめは、立場の弱い者に向けた攻撃ですので、特にHSPは、受け取り方によっては、思いがけない攻撃になってしまうでしょう。

どうしてかというと、HSPは人よりも心境線が薄くてもろく、他人の言葉や行動で傷つき、弱い立場を取る方が多くいるからです。

さらには、感受性が非HSPに比べ、敏感なため、反応がおもしろおかしく映るのかもしれません。

つまり、いじめの原因は、HSPの特性的に立場が弱くなりやすい部分にあります。

いじめを回避するには、相手の土俵に立たない、相手のペースに合わせないこと、他人軸ではなく、自分軸のペースで生きることです。

自分軸で生きていれば、あなた自身相手の言葉に惑わされたり、行動で傷つけられることもなく、これまでよりも一層輝くことができます。

かと言って、一人で悩む必要はありません。

つらい場合は国営機関に気軽に相談して下さいね。

必ず、あなたらしい生き方が見つかるはずです。

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